【いなフリ金谷】運営&料理人・しげちゃんの生き方と“人つなぎ力”(前編)

しげちゃんインタビュー インタビュー

私は2020年3月に、千葉県富津市の金谷にて「田舎フリーランス養成講座」(通称:いなフリ)を受講していました。

受講期間中に4名の講師や運営スタッフの方にインタビューをさせていただいたので、全8回に分けて記事にしていきます。

3人目は、運営スタッフ&料理人を担当していた「しげちゃん」。

イヤなことはしない」と語るしげちゃんの生き方は、「やりたいことが見つからない・・・」と悩んでいる人へのヒントになるはずです。

いなフリ金谷26期・運営&料理人「しげちゃん」

いなフリ金谷26期・運営&料理人「しげちゃん」

・twitter:@shigetyannmann
 

はすみん
はすみん

しげちゃん、本日はよろしくお願いします!
しげちゃんにはフランクな感じでインタビューしていくね。

しげちゃん
しげちゃん

俺もかっちりしたのは苦手だから、いいよ~。

はすみん
はすみん

しげちゃんの生き方はブログなどに書かれてないし、謎に包まれているよね。普段はどんな暮らしをしているの?

しげちゃん
しげちゃん

人が集まる場所で、誰かが笑顔になる瞬間が好きなんだよね。
だから、イベントの企画とかをしながら生きているよ。

 

例えば、スマブラ(ゲームの大乱闘スマッシュブラザーズ)大会。
そんなにスマブラが好きじゃなくても来られるように、料理を作ったりコーヒーを入れたりもして。

 

周りの人がそれぞれ得意なことを組み合わせて、イベントをつくり上げていく感じだね。
自分に関わりのある人・もの・こと・スペースをつなげて、イベントにするのが楽しくて。

はすみん
はすみん

イベントを企画しながら暮らしてるんだね!
場所はどこで開催することが多いの?

しげちゃん
しげちゃん

東京にある知り合いのシェアハウスが多いかな。
Airbnbで他の場所を借りることもあるよ。

はすみん
はすみん

そうなんだ~。イベント企画の他には何かしているの?

しげちゃん
しげちゃん

イベントを開催するために、自分もどこかのイベントに参加することが多いな。

 

参加者が30人いたとしたら全員と仲良くなるのは無理だから、2~3人としっかり仲良くなる。
そのつながりから仕事をつくれるようにね。

 

いつも参加したイベントを楽しみながらも、「今後にどうつなげるか?」を考えてるよ。

はすみん
はすみん

イベントを企画することと、参加することがお仕事なのかな?

しげちゃん
しげちゃん

そうそう、イベント企画で得た利益で生きてる。

 

イベントの参加は誰か誘うと無料だったり、何か手伝ってお手伝い料をもらったりもしているよ。

まさに“イベントオタク”だね(笑)

 

他に、人の仲介も仕事のうちかな。

知り合いから「WEBサイト制作やライティングの仕事を頼みたいんだけど・・・誰かいい人知らない?」とよく相談されるよ。

はすみん
はすみん

へぇ~!人と人をつなぐことが得意なんだね。

しげちゃん
しげちゃん

会ったときの印象からは意外かもしれないけど、「大人数といるときの自分」と「少人数でいるときの自分」を、意識的に使い分けてるんだよね。

 

大人数のときは笑いに走るし、少人数のときは深い話にコミットする。少人数の前でボケてもあまり意味がないかなーと思ってて。

はすみん
はすみん

その話を聞くと、しげちゃんのイメージが変わってくるね。

インタビュー中のしげちゃんと筆者

新たなしげちゃんの一面を知れました

しげちゃん
しげちゃん

他の人ともじっくり話すと、よく「イメージと違う」と言われる。

 

いろんな人と深く話して「しげちゃんだから頼もう」って思ってもらえれば、どんなことも仕事として成り立つと考えてるんだよね。

はすみん
はすみん

しげちゃんは話しやすいから、たしかに私も「これ聞いてみよう」と思うな~。
ささいな会話から仕事にするきっかけを見つけているんだね!

しげちゃん
しげちゃん

自分にはできないことが多いからこそ、他の人とタッグを組むようにしてる。
“人に生かされている”生き方をしてるね!

 

ちなみに遊んでいるように見えるだろうけど、ほんとに遊んでます(笑)
みんなから「暇そう」って思われているけど、それが正解だよ。

 

「忙しいヤツと思われたら負け」で、暇に誇りを持っているから。
暇なのは自分のコンテンツになるよ!

はすみん
はすみん

すごい、それはいい考え方だね!

しげちゃん
しげちゃん

誰かの話を聞きながら「気づいたら仕事になってたな」って形が理想で。
相手から「これやらない?」と営業をかけてもらえるチャンスを増やしたいんだよね。

はすみん
はすみん

なるほど。相手からお仕事の依頼をもらえるのは理想だよね。
ところでしげちゃんは、ずっと神奈川で暮らしてきたの?

しげちゃん
しげちゃん

そうだね。ずっと神奈川で暮らしてるよ。
伊勢原市生まれで、相模原市育ちです。大学も神奈川県内のキャンパスだった。

はすみん
はすみん

そうだったんだね。しげちゃんは子供の頃から明るい人だったの?

しげちゃん
しげちゃん

それが、耳が聞こえない子だと思われていて・・・4歳くらいまでしゃべらなかったらしい。

ひとつのことに没頭すると止まらなくて、ずっと続けている子供で。

2歳くらいに九九表を買ってもらったんだって。

言語がダメだった分、数字に長けてたみたい。今も数字は好きだよ。

 

小学生になった頃からよくしゃべるようになって、記憶も強く残ってる。6歳ごろまでの記憶はほぼないんだよね~。

 

小さい頃は水泳をやっていて、小学生では野球、中学生のときはバレーボール、高校生ではハンドボールをやってたよ。

はすみん
はすみん

スポーツ少年だったんだね!

今のしげちゃんに近づいたのは、いつ頃からなの?

しげちゃん
しげちゃん

高校に入学したタイミングで「笑いの取り方」を研究し始めたときかな。

小中学校のときは、自分のやることなすこと全部笑ってくれると思ってて。

周りの人に面白いと思ってもらう、絶対的な自信があったんだよね。

それが高校に入って、同じようにギャグを言ったら相手に「え?」って顔されたんだ。

 

そのときの微妙な表情はよく覚えてるなー。

「なるほどね、そんな反応もあるんだ」くらいにとらえて、笑いの取り方を考えることにしたけど。

 

小中学校で笑ってくれた人に対して、ここで心折れるわけにはいかないと思ってたね。
それまでの人間関係が俺に自信を与えてくれて、感謝してるなぁ。

インタビュー中のしげちゃん

学生時代について語ってくれるしげちゃん

しげちゃん
しげちゃん

その後は大学受験に失敗して、浪人しても第一志望の大学には受からなかった。

第一志望ではない大学に入学することになって、テンション下がり気味な中でも何ができるか考えたね。

 

このままくすぶるのはいけないな、人間関係で経験値を積もう」と思ったんだ。
ただサークルに入ることも、学部の友達との関係もいまいちしっくりこなくて・・・。

 

それからtwitterとかでイベントを探して、大学の外に出会いを求めるようになったな。
ヒッチハイク・旅をする・富士山に登る・・・と、自分に合うグループも見つかったよ。

はすみん
はすみん

大学生の頃からしげちゃんはアクティブだったんだね!

しげちゃん
しげちゃん

大学に入ってから全国を巡ったり、海外を旅したりするようになったよ。
23歳のときにバイクを購入して、足が手に入ったのも大きいな。

バイクに乗るしげちゃん

バイクとフェリーを使って金谷まで来たそうです(写真は本人提供)

はすみん
はすみん

金谷にもバイクで来てたもんね。大学で就職活動はしなかったの?

しげちゃん
しげちゃん

大学を卒業してからは、知り合いの人から「農業やらない?」「富士山の山頂で働かない?」と声を掛けてもらえることがあって。

 

就活は全くしてないし、そもそも自分が企業で働いてる姿が想像できなかったんだよね。

「好きなことをする」というより「嫌なことはしない」ことにしてて。

好きなことをするだけに絞ると、疲弊するよなーと思ってる。
嫌なことを排除してから、残ったものをつかみにいくイメージだね。

はすみん
はすみん

「嫌なこと以外から選ぶ」って考え方、いいね!
後半では、しげちゃんがいなフリと出会った経緯について聞いていくね。

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ここまで、しげちゃんの生き方や学生時代の経験について伺ってきました。

一般的に「忙しいことが良し」とされる風潮がある中で、「暇なのは自分のコンテンツ」と話すしげちゃんの考えはとても素敵だと思いました。
インタビューは、後半へ続きます!

【後半はこちら

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